○便利さとお得なサービスで魅力的なネット販売

ストアーズレポート 03年8月号
 
(有)長原マーケティング研究所 代表 長原紀子
 
インターネット販売も、買物のしかたの一つとして定着してきました。筆者自身の生活を振り返ってみても、出張や旅行の際の宿泊予約や書籍の購入はインターネットですますことがほとんどです。

インターネット販売はなんと言っても居ながらにして簡単に予約・注文できる便利さが魅力です。宿泊施設などではインターネット予約向けの特別プランが多いことも見逃せません。予約をした後にすぐに届く確認メールをコピーして持っていけば証拠書類にもなり、電話予約より気分的には安心な面もあります。

例えば、本の注文をアマゾンですると、2回目からは、アマゾンのページに行っただけで、「こんにちは、長原紀子さん」とメッセージが出るのも感じがよいものです。リアルな店舗には少ないサービスともいえます。アマゾンに在庫がない本は他のネット書店で探しますが、1500円以上送料無料サービスが、アマゾンを選ぶ決め手になっている人が多いようです。

 便利さの上に何か特典があるネット販売の利用は加速するといえます。

■ お中元をネット注文してみました

今年のお中元では百貨店各社ともインターネット受注に大きな期待をかけているようです。

筆者も遅ればせながらお中元をインターネットで注文してみました。しばらく前から、ギフトセンターには行かなくなり、贈られて来るカタログに同封されている郵送注文ですませていました。今年も慣れている郵送注文でとやりかけたのですが、「インターネット注文だと送料無料」とあったのが決め手となり、パソコンに向かいました。

店頭注文や郵送注文の場合には、去年頼んだ送り先リストをもらえるので、商品名だけ書けば良いのですが、インターネット注文を初めてする場合には、改めて送り先リストを入力しなければなりません。これは結構面倒です。もっとも、店によっては事前にリストを送れば入力をしてくれるサービスもあるようですが、1週間ほどかかるとのこと。「今やっておかないとまたギリギリになってしまいそう」と思い、早速送り先入力からはじめました。何軒かの送り先を入力し、商品を選び、決済方法を選ぶと順調に注文することができました。やって見れば簡単!次回からは宛先入力も多少の入れ替えだけになるので、送料無料等のわかりやすいメリットがあればインターネット注文を続けることになるでしょう。ただし、慣れていないこともありますが郵送注文よりだいぶ時間がかかってしまいました。インターネット注文の送料無料サービスは、お客の側が、電話代を使って注文をすべて入力する手間代に見合っているなと妙なところで感心してしまいました。

いずれインターネット注文でも送料有料ということになれば、何かネットならでわのサービスがないと新規客のとりこみは難しいかもしれません。

花などをお世話になった人に贈る時などは以前からインターネット販売を利用していましたが、その時便利だと思ったのはメッセージカードに入れる文章も入力できることです。今回利用したお中元のサイトにはそのようなサービスはありませんでしたが、インターネットなら簡単にできるのではないかと期待しています。「今年もお世話になりました」「日頃の感謝の気持ちをこめて」「ありがとうございました」などいくつかのテンプレートから選べる簡単なものでもいいと思います。

それはそうと、お中元・お歳暮などのギフトチャンスは、お客様にデパートに来ていただくモチベーションの意味合いが大きかったはずです。それを郵送、FAX、ネットですますようになったら、ついでにデパートを利用する人は減ってしまいそう。

ネットでギフト注文した人に、来店した時に利用できるお得なクーポン券やポイントアップサービスなどを提供し、店頭に呼び寄せる益々の工夫が必要になっているのかもしれませんね。

 
 
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